もやしを漢字で書くと「萌やし」。若い芽がどんどん伸びるという意味を持つ動詞「萌える」の名詞形です。この漢字からもわかるように、もやしは植物の種子から発芽した"状態"をさします。一般的には、豆類から作られるものが「もやし」と呼ばれて市販されています。
豆類の種子から作られる「もやし」は、もともと良質のたんぱく質を含んでいます。さらに、もやしが野菜の王様と呼ばれる理由は、その発芽パワーにあります。大豆もやしの場合、種子の状態ではほとんど含まれていないビタミンCが、発芽後にはなんと5倍に! ビタミンB2も3倍に増加します。また、近年注目を浴びているアミノ酸の一種「アスパラギン酸」が、発芽に伴って生成されることが科学的に証明されています。
もやしはビタミンB群やC 、カリウム、カルシウムなどの栄養素を豊富に、そして、非常にバランスよく含んでいます。また、現代生活では不足しがちな食物繊維も多く、その一方で「低カロリー」という特徴も。摂取カロリーのコントロールにも役立つので、外食が多いなど生活習慣が気になる方には、ぜひ食生活に取り入れて欲しい食品です。